除毛と脱毛の違いとは？特徴・効果やメリットデメリットを完全比較！

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除毛と脱毛は似て非なるものです。今まで脱毛と思ってやっていたことが実は除毛だった、といったこともあるかもしれません。

用語の意味を正しく理解することで、除毛、脱毛それぞれのメリット・デメリット・目的などを正確に理解することができます。ぜひ正しい知識を身に付けて、自分に合った方法を選択してください。

除毛と脱毛は、毛をどこからなくすか、どのくらい効果が持続するか、といった点で違いがあります。

除毛は肌の表面に見えている部分の毛を取り除く行為です。具体的には、カミソリで剃る、除毛クリームを使用する、電気シェーバーで剃る、ボディトリマーですく、などが該当します。

人間の体毛は毛の一番奥深くに毛乳頭というものがあり、そこから毛が伸びて一部が肌の表面に出ています。除毛で取り除けるのは肌の表面に出ている部分のみなので、肌の中には毛が残ります。

ただし、同じ除毛でも方法によっては毛穴の中の表面に近い部分までは毛を取り除くことが可能です。 

除毛の中でも、カミソリで剃る方法はもっとも一般的でしょう。方法はシンプルで、カミソリを肌の表面に沿わせて動かすだけです。水に濡れている状態の方が肌との摩擦が少なくなって剃りやすいので、濡らして剃るのが一般的です。

人によってはジェルやシェービングフォームを使用します。 

除毛クリームは、毛の生えている部分に塗って5～15分程度放置し、その後洗い流す方法です。除毛クリームにはチオグリコール酸カルシウムというアルカリ性の成分が含まれており、これによりタンパク質を溶かします。

体毛はタンパク質なので、最終的に綺麗に溶けてなくなります。ただし肌もタンパク質なので、毛と一緒に肌の表面も溶けてしまいます。通常であれば大きなダメージはないのですが、体質によっては肌荒れ等の原因となります。

そのため事前にパッチテストを行い、除毛クリームが体質に合うかどうか確認する必要があるでしょう。方法は簡単で、まずは小さい範囲に少量の除毛クリームを塗り、通常通りに使用します。

肌荒れがなければ体質的に問題ないということです。ただし時間差で肌が荒れることもあり、24時間程度は油断できません。なるべくならパッチテストを開始して24時間程度経過してから除毛クリームを実際に使用するのがおすすめです。 

電気シェーバーはカミソリと似た方法ですが、電動であり、また皮膚を傷つけにくいという点でメリットがあります。水で濡らしたりシェービングフォームを使わなくても剃れるので、手軽さもカミソリよりは勝っています。

ただし、良い製品でないと深剃りは難しい、製品の値段が高く故障などのリスクもある、といったデメリットがあります。 

ボディトリマーは厳密には除毛ではないかもしれません。というのも、肌の表面に出ている毛のうちの一部は残すからです。あえてボディトリマーですいて一部の毛を残す理由としては、自然に見せることです。

男性の場合特に完全にツルツルの体毛に違和感を受ける人もいるでしょう。また女性によっては、体毛がツルツルの男性に対して女々しい、男らしくない、といった印象を持つ場合もあるようです。

そこでボディトリマーですくことで自然に毛を薄くし、男らしさをキープしつつ清潔感を保つことができます。 

除毛は肌の表面の毛を取り除くだけなので、失敗してもまた毛が生えてきます。またボディトリマーですく方法のように、毛の一部を残すことも可能です。自宅で手軽に安くできることもメリットです。 

除毛はあくまでも肌の表面に出ている毛を取り除く行為です。そのため肌の内側の毛は残り、肌の表面から多少透けて見えることがあります。結果的に剃り跡が目立つ可能性が考えられます。

また肌荒れを起こすリスクもあり、特に除毛クリームを使用する場合はパッチテストを行う手間が生じます。

脱毛とは、毛を抜く行為のことです。ただ単に毛を抜くだけだとまた生えてきますが、レーザーなどで毛を弱らせることで、徐々に毛が生えてこないようにする方法もあります。 

脱毛の中でもっとも手軽にできるのが毛抜きで抜く方法です。ピンセット一つあればすぐにできるので、お金はほとんど掛かりません。ただし毛を一本一本抜くのは面倒で、特に毛が濃い部分はかなりの根気が必要です。

また毛を抜いた後も毛嚢炎などのリスクがあり、肌の負担を考えると毛抜きで抜く部位は限定した方が良いでしょう。具体的には毛が薄く範囲も狭い部分ならそこまで大きなリスクはありません。

ブラジリアンワックスは除毛クリームと混同されがちですが、用途が大きく異なります。除毛クリームが毛を溶かす作用を持つのに対し、ブラジリアンワックスは毛を引き抜くためのものです。

イメージとしては、毛抜きで一本一本抜いていたものを一気に引き抜ける便利なものということです。

医療レーザー脱毛は医療機関で受けられる脱毛です。医療行為なので医師によって行われ、その分機器の性能も高いです。半永久的な効果が期待できる点が大きな特徴になります。

光脱毛はレーザー脱毛とは違い、医師免許がなくても施術可能です。そのためエステサロンなどで導入されています。光脱毛はレーザー脱毛よりも威力が弱い分脱毛までの期間が長くなり、施術回数も増える傾向にあります。

ただし威力が弱い分痛みが少ない、レーザー脱毛に比べると平均的に価格が安い、といったメリットはあります。

家庭用脱毛器は自宅で手軽にできる、エステサロンやクリニックでの脱毛に比べると価格が安い、といったメリットがあります。ただし自宅で手軽に扱える分威力は弱くなっており、効果を得るためには脱毛期間が長くなり、回数も増える傾向にあります。

脱毛は除毛とは異なり、毛穴の奥から毛をなくす行為です。そのため持ちが良く、頻繁にケアをする必要がありません。また半永久的に効果を発揮する脱毛もあるので、よりケアが楽になり、また毛がなくなる分肌の透明感も増します。

脱毛は肌トラブルが起こりやすい、埋没毛が発生する、除毛よりもお金がかかる、といった注意点もあります。毛を抜くにしてもエステサロンやクリニックや自宅で脱毛器を使用するにしても、除毛よりも肌に負担が掛かります。

その結果肌が乾燥したり、肌荒れが起こりやすいということです。また毛を抜く方法だと埋没毛ができやすいでしょう。脱毛器を使用した脱毛でも、埋没毛ができることはあります。

そして脱毛器を使用する場合、高いお金がかかります。数万円～数十万円かかるケースが多いので、お金、時間、労力をかけてでも毛をなくしたいという人のための手段です。 

除毛は肌の表面の毛を取り除く方法なので、肌の内側にまで強い影響をおよぼすものではありません。そのため、肌に大きなダメージを与えることは少ないと言えます。

体質によっては肌荒れ等のリスクがありますが、ほとんどの人は特に肌トラブルが発生することはないでしょう。

脱毛は毛の根元から取り除く方法です。そのため肌に与える影響も大きくなります。毛を抜いた場合毛を抜く際に肌にダメージが与えられると同時に、毛を抜いた後の毛穴は無防備です。

そのためそこから細菌等が感染し、結果毛嚢炎や肌荒れにつながるリスクがあります。また光脱毛やレーザー脱毛は毛を焼く行為です。黒い部分にのみ反応する光やレーザーを使用しているのですが、多かれ少なかれ肌にもダメージはあります。

施術後は肌が乾燥したり、赤くなることが多いでしょう。また毛を抜いたときと同様に毛がなくなった毛穴は一時的に無防備になるので、そこから毛嚢炎等が発生するリスクがあります。

とはいえ最終的に毛がなくなれば毛穴は引き締まるので、正しく脱毛をした後は肌荒れが起こりにくくなるでしょう。

除毛は毛を剃ったり溶かすだけなので、費用はそれほど掛かりません。特に毛を剃る場合カミソリや電動シェーバーだけ買えば良いので、後の費用負担はありません。しいて言うならシェービングフォームなどが必要であれば購入するくらいでしょう。

手軽にすぐに安く毛を取り除けるのが除毛のメリットです。

脱毛の場合、特にエステサロン、クリニック、家庭でも脱毛器を使用する場合は費用負担が高額になります。数万円～数十万円かかるケースが多いでしょう。お試しで数千円からできることもありますが、本格的な効果を発揮したい場合は数万円かかります。

毛抜きやブラジリアンワックスなら費用負担は小さいですが、半永久的な効果のある脱毛ほど費用負担が大きくなります。 

除毛は自宅ですぐにできる方法で、なおかつすぐに効果を発揮します。カミソリや電動シェーバーで剃ればすぐに毛がなくなりますし、除毛クリームの場合も肌に塗って5分～15分おいて洗い流せば、毛はなくなります。

その分持続性は低いですが、手軽にいつでもできるので、また生えてきたらすぐに除毛できます。

ブラジリアンワックスや毛抜きなら毛を抜くだけなのですぐに効果が出ますが、エステサロン、クリニック、家庭用脱毛器を使用する方法だと、効果はすぐには出ません。

早くとも数ヶ月、遅い場合は数年かかることもあります。効果が出るまでの期間は、脱毛器の威力の強さ、個人の毛深さ、などによって変わってきます。また同じ人でも部位によって毛深さが違うので、毛が薄い部分は早く効果が出て、逆に毛が濃い部分は時間がかかります。

電気シェーバーやカミソリ、除毛クリームなどを使って手軽にできる除毛は、痛みが少なくすぐに効果が得られます。

しかし肌への負担が大きく、処理してからまた生えてくるまでの期間が脱毛よりも短いです。効果は一時的なので半永久的に処理を続ける必要があり、非常に手間がかかります。

脱毛は最初こそ大変さがありますが、繰り返していくうちに毛が薄くなっていきます。

ブラジリアンワックスや毛抜きによる脱毛は繰り返してもしばらくやっていなければ毛が生えてきますが、エステサロン、クリニック、家庭用の脱毛器なら繰り返していくうちに徐々に毛が薄くなっていきます。最終的にはほとんど処理しなくて良い状態になるかもしれません。

除毛にはほとんど痛みはありません。痛みがあるとするなら、失敗したときくらいでしょう。たとえばカミソリで肌を切ってしまった場合や、除毛クリームが肌に合わなかったようなときです。それ以外なら痛みはないので安心です。

脱毛はある程度の痛みが伴います。毛を抜く場合は抜くときの痛みがあり、脱毛器を使用する場合は肌の表面にピリッとした焼けるような痛みがあります。特にクリニックでの脱毛は威力が強い分痛みも強めの傾向です。

どうしても痛みが強い場合、クリニックであれば麻酔を使用することも可能なことが多いので、痛みに弱い人でも施術は受けられます。また脱毛後は肌に傷がついてそこから乾燥しやすいので、保湿が重要です。 

除毛は一気に広範囲の毛をなくすことができます。剃る場合は全身を剃ってもそれほど時間は掛かりませんし、除毛も広範囲に付けて置いておけば毛が勝手に溶けていきます。 

脱毛は一回に処理できる範囲が狭いです。毛を抜く場合も脱毛器を使う場合も同様です。特に脱毛器の照射範囲は狭く、全身ならある程度時間が掛かります。

家庭用の脱毛器は一回一回チャージ時間のようなものがあり、一発打つと二発目まで少し間が空きます。エステサロンやクリニックの機器はチャージ時間が短いですが、それでもある程度時間が掛かります。

ただし自分で何もしなくても脱毛が可能なため、時間がかかるだけで大変というわけではありません。

除毛の効果は一時的なものです。一度除毛してもしばらくするとまた毛が生えてきます。期間としてはだいたい3日～7日くらいで、その期間が経ったらまた除毛しないと毛が生えた状態になります。

脱毛は方法にもよりますが、半永久的な効果があります。毛抜きやブラジリアンワックスは単に毛を抜くだけなのでしばらくすると毛が生えてきますし、繰り返し毛を抜くことで一時的に毛が弱ったとしても、放っておくとまた元に戻ります。

脱毛器を使用した場合は、徐々に毛は薄くなっていきます。特にクリニックでの脱毛は効果が高く、数年間施術を続ければほとんど毛が生えてこない状態になります。

エステサロンや家庭用脱毛器も継続すれば効果を発揮しますが、クリニックに比べるとさらに時間がかかる可能性が高いでしょう。部位にもよりますが、毛が濃いと数年かかります。 

除毛の方法によりますが、脱毛に比べるとチクチクしやすいです。特にカミソリや電動シェーバーで剃った場合、肌の表面に短い毛が残ってしまうことが多いです。

また剃った毛の断面は広がるので、よりチクチクします。除毛クリームを使用した場合剃るよりはチクチクしませんが、除毛クリームもあくまで肌の表面の毛を溶かす方法です。

しばらくすると毛が生えてくるので、多かれ少なかれチクチクした肌触りはあります。

脱毛の効果が出てきて毛が薄くなってくると、チクチクした感じはなくなっていきます。最終的には無毛に近くなるので、そうすると肌はツルツルになります。ただし即効性のあるものではないため、すぐにチクチクがなくなるわけではありません。

ブラジリアンワックスや毛抜きで抜いた場合、一時的にはツルツルになります。しかししばらくするとまた毛が生えてきます。とはいえ毛を剃ったときと違って毛の断面が広がることはないので、剃ることと比べるとチクチク感は少ないです。

除毛と脱毛には明確な違いがあり、そのためメリット・デメリットがはっきり色濃く出ます。特に大きな違いとしては、除毛は即効性があるのに対し、脱毛は永続性があります。

速攻で効果を出したいのであれば除毛、最終的にツルツルで処理不要な状態を目指すなら脱毛、といった形で考えるのが自然でしょう。その他にもこのページで紹介したような違いがあるので、把握しておいてください。