家庭用脱毛器の使い方と注意点

ネットや家電量販店などで人気の家庭用脱毛器は、セルフで手軽に脱毛ができるので気になっている人も多いのではないでしょうか。

家庭用脱毛器は自宅でもサロンのような脱毛ができて便利ですが、高温の光を照射するため、使い方を誤ると肌を傷めるなどの危険性があります。

この記事では家庭用脱毛器の正しい使い方や注意点を、脱毛前の準備からアフターケアまでの全プロセスを網羅して詳しく解説します。さらに、VIOも可能な家庭用脱毛器6選も紹介します。

家庭用脱毛器で手軽にセルフ脱毛をしたい人はぜひ参考にしてください。

では早速、家庭用脱毛器の正しい使い方をステップごとに説明します。

家庭用脱毛器を使用する前には必ず伸びている毛の処理を済ませておきましょう。事前に毛の処理が必要な理由は、以下の2点です。

家庭用脱毛器から照射される光は、毛根のメラニン色素の黒色に反応します。毛が伸びていると毛根だけでなく毛にも照射され、毛に伝わった照射熱で腫れや赤みが生じる恐れがあります。同時に照射面積が毛にも広がる分だけ、脱毛器のパワーも消費することにつながるのです。

また、あらかじめ毛を処理する時は肌を傷めないように注意してください。脱毛は肌に負担をかけます。毛の処理でダメージを受けた上に家庭用脱毛機の照射熱が加わることで、肌が炎症などのトラブルを起こす危険性があるのです。

なお、カミソリは肌を傷つけやすいため、肌に負担をかけにくい電気シェーバーを使用するのがおすすめです。

脱毛前のシェービングは前日までに行っておきましょう。シェービング直後の肌には目に見えない細かい傷ができているため、すぐに脱毛を行うとダメージが大きくなります。

また、シェービング後の肌は保湿ケアを丁寧にしておきましょう。

脱毛器の照射口に汚れがついていると、その部分の照射力が弱まってしまいます。脱毛器を適切に保管していても、空気中のホコリや前回までの脱毛時の皮脂や飛び散った毛くずが照射口に付着していることがあります。

脱毛器の照射口は綺麗に拭いて、常に清潔にしておきましょう。

家庭用脱毛器の照射レベルは調節可能です。照射レベルを上げると脱毛効果は高まりますが、その分痛みも増します。

照射レベルは、照射時に軽い痛みを感じる程度で、痛すぎないくらいに調節して使いましょう。

脇やデリケートゾーンは出力レベルを下げて使いましょう。脇の下のように皮膚の薄い部位は神経に響きやすく、痛みを強く感じやすいからです。

また、デリケートゾーンのように毛が太くて濃い部位や、色素沈着を起こしている部位は、脱毛器がメラニン色素の黒に反応して熱を浴びせるため、痛みが大きくなります。これらの部位も肌へのダメージを軽減するためにも、照射レベルを下げる必要があります。

家庭用脱毛器の仕組み上、毛が薄くなって照射範囲（メラニン色素の黒い色の範囲）が少なくなれば、照射時の痛みも和らいでいきます。毛が薄くなったり量が減ったりし始めたら、徐々に照射レベルを上げてみると良いでしょう。

家庭用脱毛器の照射レベルを上げると痛みが増すとはいえ、脱毛効果を最大限に得ながら効率的に照射するには、照射レベルを上げる必要があります。

そのために効果的なのが冷却です。冷却することで痛みがやわらぎ、レベルを多少上げても痛みを感じにくくなります。

照射前には保冷剤などを使って脱毛部位を冷却し、脱毛効果を上げましょう。

照射前の冷却には、肌の発熱を抑えるという効果もあります。

家庭用脱毛器の照射は毛の黒色に反応するのですが、肌にもメラニン色素は存在しているため、肌のメラニン色素にも照射熱が伝わり発熱します。

照射前に冷却することで、肌を熱から守る効果があるのです。

ではいよいよ脱毛器の光を脱毛したい部位に照射していきましょう。脱毛器の光は、照射時に一瞬強くピカッと光ります。

照射したら照射口の位置をずらして冷却、次の位置で照射→冷却、さらに次の位置に照射口を当てて照射→冷却･･･という作業を繰り返します。

この時に注意することは下記の2点です。

しかし続けて照射を行っていくうちに、どこまで照射が終わっているのかわからなくなってしまうことがあります。

そのような事態を防止するための方法として、水性マーカーや化粧用のペンシルで肌に印を付けておくのがおすすめです。ただし、印を付ける際は黒色は使わないようにしてください。黒色を一切含まない白色がベストです。

これは脱毛サロンなどでもよく行っている方法です。

照射後はその都度、脱毛部位をしっかりと冷やします。

脱毛後の肌は、照射の熱によってダメージを受けています。脱毛部位を冷やすことで、肌の炎症を抑える効果があるのです。

脱毛が完了したら最後に再び冷却して、肌をクールダウンさせます。その後、化粧水などを使用して肌を保湿しましょう。

脱毛後の肌は乾燥し、バリアがない状態になっています。保湿をしっかりと行うことは非常に重要です。

万が一炎症などを起こしてしまって肌の赤みが引かない場合には、皮膚科や薬局で相談して、軟膏を塗るなどの対策を取るようにしましょう。

ここでは家庭用脱毛器を顔や髭に使う場合の順序や注意点を解説します。

まず、顔のムダ毛を剃りましょう。剃るのは脱毛の前日がおすすめです。

家庭用脱毛器の照射熱が効率的に伝わる毛の長さは約1mmです。前日に剃っておけば、照射のタイミングで毛が1mmほど伸びてちょうど良い長さになります。

脱毛前には保冷剤で顔を冷やしましょう。顔の皮膚は非常にデリケートです。肌の負担を減らすため、徹底的に冷やすことが大切です。

顔への照射は慎重に行う必要があります。肌への負担を減らすため、できたら出力は下げて使うようにしましょう。

脱毛後は再度顔を冷やします。顔の皮膚は他の部位よりもデリケートな上に、外気や紫外線にもさらされています。

しっかりとクールダウンして、脱毛によるダメージを和らげるようにしてください。

冷却後は必ず保湿をしてください。

脱毛後の肌は乾燥して、非常に過敏な状態です。冷却後は保湿力の高い化粧水をたっぷり使って保湿ケアしましょう。

脱毛器の説明書に書かれた使用頻度を守り、使いすぎないように注意しましょう。多くの家庭用脱毛器では、使用頻度は2週間おきが一般的です。

体の脱毛なら1週間に1回の使用も可能ですが、顔はデリケートな部位です。また、万一肌トラブルが起きると困る場所でもあるため、使用頻度は厳重に守るようにしてください。

脱毛中は紫外線を極力避けましょう。脱毛部位はできるだけ日光に当てないようにしてください。

脱毛部位が口周りなら、マスクをつけるのもおすすめです。

肌が日焼けしてしまうと家庭用脱毛器の光が肌のメラニン色素に反応し、脱毛時の痛みが増したり、腫れや赤みなどの原因になったりすこともあります。

脱毛サロンやクリニックでも、日焼けは絶対NGです。日焼けにはくれぐれも注意しましょう。

家庭用脱毛器を顔に使用する際には、サングラスの装着をおすすめします。

脱毛時のフラッシュを目に浴びるとかなりの眩しさになります。レーザーではないので大きな事故にはなりませんが、目を保護するためにもサングラスを掛けて使うと安心です。

唇は非常に皮膚が薄くてデリケートです。脱毛器の光を唇に当てないように注意してください。

顔は特に乾燥しやすいので、脱毛後はできるだけ保湿力の高いコスメでのケアをおすすめします。

家庭用脱毛器を使う際に注意すべき点を5つ紹介します。

家庭用脱毛器の照射レベルは少しずつ上げて行くようにしましょう。

最初は低めのレベルから始めて、様子を見ながら少しずつレベルを上げて行くのがおすすめです。

少しずつ上げることで、肌トラブルのリスクを軽減することができます。

同じ箇所に何度も照射すると、肌トラブルの原因になります。既に一度照射して脱毛を行った皮膚はダメージを受けています。

次に脱毛を行うまでは肌を一定期間休ませることが必要なので、同じ箇所に照射することのないよう注意しましょう。

脱毛後は肌が過敏になっているため、普段は何ともないような雑菌などにも抵抗力が弱まっています。プールや入浴は控えるようにしましょう。

ほくろのメラニン色素に家庭用脱毛器の光が反応して、ほくろにも照射熱がダイレクトに伝わる可能性があるため、脱毛時はテープで隠すようにしましょう。

サロンなどでは白いテープを貼って、光が当たらないようにしています。家庭でもそのようにすると良いでしょう。

脱毛期間中の日焼けは絶対に避けなくてはなりません。なぜなら、脱毛器が日焼けした肌の色に反応すると、肌の炎症や腫れにつながる危険性があるからです。

万一日焼けしてしまった場合は、肌の色が戻るまで脱毛はできなくなります。脱毛中の日焼けには厳重に注意してください。

では、VIOに使用可能なおすすめの家庭用脱毛器を6選、使い方も含めて紹介しましょう。

ユーザーテストで80%以上の人がたった2回のお手入れで効果を実感したと回答。皮膚科医と共同開発した商品で滑らかな仕上がりが持続します。

肌色センサーが対応できない箇所を検出すると自動停止する機能付きです。光の強さは5段階で調節可能。交換部品はないため箱から出してすぐに使用できます。

繰り返し使うことで、「毛量が減ってきた」「毛の生えるスピードが遅くなってきた」と言う口コミが多く見受けられました。

「熱さがキツイ」という意見も多少見受けられるので、出力レベルを上手に調整して使用することをおすすめします。

サロンクラスの脱毛と美顔が自宅で手軽にできるケノン。日本国内で70万台以上を売り上げる男女兼用の家庭用脱毛器です。

照射範囲は3.5×2cmと業務用並みの広範囲。出力は10段階に切り替え可能なので、肌質や脱毛の進み具合に合わせて細やかに調節できます。

ISO 9001を取得した日本国内工場で生産された製品であることも人気のひとつです。

製品の安定性、使いやすさ、軽さに定評があります。価格の高さにも関わらずコスパが良いという口コミも見られ、その性能の良さがうかがえます。

また、使い方がわかりやすくてコンパクトに収納できることも高評価でした。髭の脱毛にも効果があったという人が多い一方で、かなり濃い髭には効果が少なかったというレビューもあります。

従来品から照射面積を2.4倍に広げた最大パワーのフラッシュを実現しました。照射間隔は最速0.5秒という高速照射のハイスペックモデルです。

本体の蓋を開いても閉じても操作可能な操作パネル付きで、3つのボタンで簡単に使用できます。ランプは体の部位に合わせて3種類付属しています。照射部位に適した出力の自動調整も可能です。

フェイスランプはムダ毛だけでなくスキンケアも可能なので美肌効果が期待できます。

照射面積の広さ、パワーの強さ、そして使いやすさと、高評価の多い商品。毛深い男性も確かな効果を実感しています。

また、狭い範囲に照射したい時にはスモールヘッドが使えることや、ケア後にクールヘッドを使えば手軽に冷却できることは好評です。

特に脱毛後の冷却を面倒に感じる人にはオススメの商品だと言えます。

サロン品質のフラッシュ脱毛を自宅で可能にした家庭用脱毛器で、パワーは前モデル比150％です。さらに発光時間を1/2に短縮してエネルギーを効率化。サロン級のパワフルな脱毛となっています。

しかも脱毛と同時に美肌へと導くIPLフラッシュ技術を採用。カミソリなどに比べて肌への負担が小さく、レーザーのような痛みもないので無理せず使い続けることができます。

しっかりとした脱毛感で、全身に使えるのが高評価です。彼氏にプレゼントした女性の感想では、髭にも効果があり、薄くなってきたとのこと。

痛みの少なさや美肌効果も高評価となっています。

サロンで行われているIPL（インテンスパルスライト）方式を採用した家庭用脱毛器ツーピーエスは、本格脱毛が家庭で手軽に行える脱毛器です。

照射レベルは1～8段階に細かく設定可能。レベル4での使用で132,000発の照射が可能です。カートリッジの交換もできます。

広い範囲で使用する場合や照射ボタンが押しにくい時のために、オートショット機能を搭載しているほか、深夜用に消音機能も付いています。

効果の高さに驚いている人が多くいました。エステに行くのが面倒といった人にも好評です。

痛みはあるけれど我慢できないほどではなく、だんだんと自分に合った強さがわかってくるというレビューや、レベルの調整が細かくできるので合わせやすいという口コミも目立ちます。

個人差はあるものの脇ならたったの4回で脱毛可能な、7平方cmのワイドな照射面積が自慢です。高出力でしっかり脱毛でき、パワーは3段階に調整できます。

誤射を防ぐタッチセンサー付きなので初心者にも安心です。420nm以下の有害な光の波長をカットして、安全で肌に優しい光を当てる設計を採用しています。

「価格の安さに反比例して、しっかりと脱毛できる」「安かったから期待してなかったけど、2回目から効果を感じられた」などのコスパの良さを指摘する口コミが目立ちました。

ビキニライン、脇、ひざ下などで使用して、カートリッジは1年持ったという人も。費用対効果という面で、おすすめできる商品です。

家庭用脱毛器は小型で手軽に使えるのがメリットですが、その仕組みはサロンの脱毛機と同じです。使い方をきちんと理解していないと、肌トラブルや赤み・腫れなどの危険性があります。

セルフ脱毛の場合、脱毛前後の冷却などの手間が面倒になり、つい飛ばしてしまう人もいます。また、脱毛後は紫外線にも気を付けないといけません。

家庭用脱毛機を使用する際は、各脱毛器の説明書に従って正しく使うのはもちろんのこと、脱毛前の準備から脱毛後のアフターケアまでしっかりと理解してから使うようにしましょう。